UIJターン者成功事例

社員と求職者の接点を増やし、「人」で選んでもらう採用を行う

福島県で建設機械を扱う福島建機株式会社。Uターン就職者が社内の半数近くに上るこの会社では、会社の目指す方向性に共感する求職者の採用に成功しています。その秘訣は、会社の方向性そのものの説明よりも、そこで働く社員をより良く知ってもらい、人で選んでもらうことに重きをおいた採用方針でした。自らもUターン入社し、現在新卒採用を担当する安藤祐紀さんに、「人」で選ばれるための採用の取り組みについてお聞きしました。

プロフィール

福島県

福島建機株式会社
安藤 祐紀(あんどう ゆうき)人財志援室

2012年に千葉からのUターンで、福島建機株式会社に新卒入社。本社の総務チームに配属される。バックオフィスのさまざまな仕事に関わりながら、採用の業務にも従事。入社3年目に、経営企画チームの発足に伴い異動。引き続き採用の仕事に携わりつつ、社内システム関連の管理業務にも関わるようになる。2020年より採用関連、特に新卒採用の業務をメインで担当。

現在の採用状況

弊社の社員は、Uターン入社者が半数近くいるかと思います。私が担当する新卒採用でも、ここ10年は毎年1、2名〜7名ほど採用していますが、Uターン入社者が毎年いますし、選考過程でも一定数Uターンの方がいる印象です。

県外の学生に向けた採用活動は、かなり意識的に行っています。ナビ媒体を活用することはもちろん、県や市が開催する合同説明会などの就活イベントにはできる限り参加し、県外の学生と接点を持つようにしています。
他にも、大学や専門学校とのパイプづくりを重要視しています。7、8年ほど前から、大学や専門学校への訪問活動に力を入れており、例えば3泊4日で関東圏の大学を回ったりするような活動を日本各地で行っています。

大学や専門学校には進路指導室や就職支援室などの施設がほぼ確実にありますので、アポイントを取って1時間ほど時間をいただき、会社説明や大学の就職の状況などを伺ったり、合同説明会の案内をお願いしたりしています。
過去に訪問した大学の卒業生から内定者が出れば、翌年は必ず訪問しますし、内定者ではなくても、会社説明会に来ていただいた学生さんの大学にもできるだけ行くようにしています。内定者や説明会参加者がいると、話す内容も具体的になりますし、担当の方にも覚えていただけるようになります。このようにして機会を広げようと日々努力しています。

現在はコロナ禍で、なかなか思うように訪問することはできないので、広げるよりは関係性の維持を意識していますが、今後もパイプづくりの取り組みは継続していきたいと思っています。

採用活動の中で工夫していること

採用広報で意識していることは、会社そのものを紹介することよりも、会社に所属している社員を前面に打ち出すことです。もちろん、会社として実現したいストーリーはありますし、そこへの共感も得たいと思っています。だからこそ、そんな会社で働いている社員はどういう気持ちを持っているのか?どういう思いで働いているのか?ということを伝えるようにしています。

会社の概要や事業ももちろん必要な情報だと思います。しかしそういった情報は、極端な話、同業ならどこでも大差ないと思っていて、企業による違いが一番出るのは人だと思います。ですので、採用フローの中で採用担当だけではなく、できるだけ多くの社員と会ってもらい、その中で福島建機を知ってもらいたいと思っています。

採用フローは、毎年修正して変わっています。例えば昨年度であれば、面接までに、会社訪問見学会・グループディスカッション・業務体験の機会があり、それぞれ違った角度で社員と接点を持てるようにしました。
まず、会社訪問見学会という会社説明会を開催しました。会社を見学してもらいながら仕事をしている社員とやり取りしたり、別途設けている社員交流の時間の中で、トークテーマに沿って社員と話をしたりします。

その次のグループディスカッションでは、学生さん複数名で来ていただいて、モチベーショングラフというシートを用いた、これまでの人生を振り返ってもらうワークショップを開催しました。学生さんが自分自身を見つめ、就職活動の軸を見つけてもらうことを目的としており、さらに、その結果を社員の何人かとやり取りするような時間も用意しています。
ここまででもし福島建機に興味があれば、さらに業務体験の日程をご案内して、業務体験しながら現場の社員と交流してもらえる機会を設けました。
その上で「福島建機は違う」ってなればそれでもOKですし、この会社いいなって思ってもらえたら、面接の機会を設定しています。このように、選考前の段階で気兼ねなく会社に来てもらえる機会をたくさん作りました。

内定してからのコミュニケーションも手厚く行っています。コロナでかなり減ってしまった部分もありますが、以前は全社会議の場で内定式を行い、手作りの内定書を社長が読み上げて手渡し、内定者の方も自己紹介と意気込みをプレゼンテーションしてもらうような場を設けていました。内定式から入社までの間も、1〜2ヶ月に1回内定者研修を行い、内定者同士のコミュニケーション、社員とのコミュニケーションが行われるよう、気を配っていました。

これまで紹介したようなフローで採用を行うには、現場社員の協力は不可欠です。
採用=採用担当者の仕事、と捉えられがちですが、あくまで私は担当者として段取りを決めたり調整したりといった業務を受け持っているだけで、仲間集めは全社員の仕事だと思っています。このことは代表もよく言っていますし、私も社内で積極的に発言するようにしています。
その上で、採用担当のミッションとして、全員での仲間集めを体現できるようにいろいろな社員に関わってもらえるフローの設計や、採用に協力してもらう社員やその上長との綿密な連携などを意識しています。

こういった施策の甲斐もあってか、弊社の新入社員からは、「人が理由で入社した」、ということをよく聞きます。「福島建機で働く人の雰囲気を知って、ここなら自分は自然体でやっていけそうだと思った」とか、「働いている人が生き生きしていて自分が理想としている雰囲気だった」といった感想をいただきます。

今後のアプローチ

弊社に在籍する社員や入社する方は、おそらく全員、福島県が好きだと思います。その結果、地域愛が自然と採用広報などで打ち出され、似た思いを持つ人たちが集まってくる部分もあるかもしれません。

今後も、やり方は少しずつ変わっていくかもしれませんが、会社が目指す方向性に共感してもらい、福島建機で働く社員を見て一緒に働きたいと思ってもらえる方々を募りたいという考えは変わりません。

福島にゆかりがある方や住んでいる方、お仕事で来られる方など、福島とさまざまな接点を持つ方を元気にすることで、福島県も元気になると思っています。今後もそういった思いを持った方々の共感を得られるような採用活動を展開し、一緒にお仕事をしていきたいと思っています。

まとめ

福島建機の採用広報のポイントは「人」です。この軸がはっきりしていることによって、①採用プロセスに置いてどんな施策を打つか、②社員は採用にどのような協力をすればいいのか、の2点が明確になっています。さらにその背景には、それぞれの社員が生き生きと働いていることや、福島が好きであるといった価値観があるように感じました。
社員が生き生きと働き、その様子を発信することで、価値観にフィットした人を採用する。そしてその人たちがまた活躍していき、新たな採用に繋がっていく。福島建機はそんな好循環を生み出し続けていると思いました。

法人プロフィール

法人名:

福島建機株式会社

事業内容:

建設機械および関連機器等の販売・修理メンテナンス・レンタル

設立年月日:

1979年2月

従業員数:

73名(2020年10月現在)

ホームページ:

「地方人材還流促進事業」(LO活プロジェクト)事務局
パーソルテンプスタッフ株式会社

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