UIJターン者成功事例

「合同企業説明会+WEB面接」で、
母集団と採用者の質を向上

熊本県で、契約農家が生産する旬のフルーツや特産の馬刺しなどの食品を通信販売する株式会社大嶌屋(おおしまや)は、合同企業説明会への参加と採用プロセスのWEB化を通じて、母集団形成と採用者の質向上に成功しています。他県出身のIターン・Jターン採用者が3割近くになるという背景にある成功の秘訣を、管理本部人事課の大塚絢子さんに聞きました。

プロフィール

熊本県

株式会社大嶌屋
大塚 絢子(おおつか あやこ)管理本部人事課

熊本で生まれ育ち、熊本に貢献したいという思いから2020年に大嶌屋に新卒入社。入社後3カ月間の研修期間を経て、カスタマーセンターに配属となり、お客様の応対を行う。2021年3月に人事課に異動し、採用担当となる。

現在の採用状況

弊社は、全国380軒以上(2022年8月現在)の契約農家が生産する旬のフルーツや熊本特産の馬刺しなどの食品を中心とした通信販売事業を行っています。通信販売をご利用いただいているお客様には、鮮度の高い商品を評価していただいていますが、学生のみなさんからの認知度が高い訳ではありません。それでも毎年6~10名くらいの新卒者を採用しています。地元熊本出身者に限らず、福岡や長崎など九州の他県出身者や、北海道や兵庫のような九州以外の出身者も合わせて3割程度います。

以前から就活サイトに求人を掲載し、その就活サイトが主催する合同企業説明会に参加して母集団を形成してきました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、合同企業説明会だけでは母集団形成が厳しい状況に陥りました。そこで活用をはじめたのが、WEB説明会です。

説明会の様子を事前に録画したオンデマンド型と、リアルタイムでのLIVE型の両方に対応しています。特にオンデマンド型は、説明会の動画のみではなく、会社の雰囲気がしっかり伝わるよう、社内ツアーや社員同士の対談、社員の一日密着動画なども用意しています。もちろん、現地まで来ていただいて、会社を見学していただきながらリアルな対面式の説明会もできますので、説明会は3種類から選ぶことができます。また、選考も対面とオンラインのどちらにも対応していますので、遠方の方でもオンラインで参加可能です。

採用活動のWEB化において、対面開催と同じ温度感をオンラインでも感じてもらうことに注力したことで、新型コロナウイルス禍での選考を上手く乗り切ることができたと言えるかもしれません。

採用活動の中で工夫していること

合同企業説明会では、とにかくブースの前にいる学生に積極的に話しかけています。「こんにちは」と声をかければ、こちらを向いてくれますし、そこから就職に関して学生がどんな希望を持っているのか、耳を傾けていきます。

もしも学生の興味・関心と私たちの会社の事業や考え方が合致するようであれば、会社の説明をしていきます。弊社のような食品を扱う会社は、イメージしやすいからか話を聞いてもらいやすい面はあるかもしれません。具体的にどんな商品を販売しているのか、農家の方に寄り添った取り組みなど、積極的に話をしていくと、立ち話から着席してしっかりと説明を聞いてくれるケースも結構あります。

弊社は販売業なので、入社1年目から必ず接客営業業務を経験します。そのため、聞き手に興味を持っていただけるような会話スキルが備わります。お客様と話をするように学生とも話をする。加えて、合同企業説明会に参加する社員は、事前にトークの練習を十分にしてから説明会に臨むことにしています。単にトーク内容を丸暗記するのではなく、採用したい学生のイメージ像を具体化したペルソナを定め、そのような人物に対してどのような切り口やトークが効果的かをしっかりと準備・検証しています。

合同説明会には社員3~4人で参加し、1人は説明会の登壇者となるため、残りの2~3人で次々に目の前を通る学生に話しかけ、興味を持ってもらえれば着席してもらいます。もちろん声をかけても、そっけなく行ってしまうケースもありますが、まずは学生の話を聞き、興味・関心のマッチングがトークを通じて上手くいけば、着席してくれる確率は格段に上がります。自社を売り込むのではなく、学生の話をよく聞くことがポイントだと思います。

WEB面接でも、学生の話をよく聞くことを大事にしています。こちらの質問に答えてもらうだけでなく、応募した学生がどのような志向を持っていて、どのような働き方を希望しているのかを聞き、弊社の働き方とマッチするかを考えながら話を進めます。個別面接で1時間ほど時間をかけながら学生の考えや志向を色々とヒアリングしますので、面接の満足感も高まるのかもしれません。

内定後のフォローにも力を入れていて、毎月イベントを実施しています。春先は50%くらいの出席率ですが、夏頃にはほぼ全員が出席してくれるようになります。社内報を毎号郵送したり、先輩社員と話をする機会を設けたりなど、定期的に関係性を構築する努力もしています。

入社後も、新人の頃はメンターを配置して、目標が確実に達成できるようにフォローします。入社後のサポート体制や働き方についても、説明会やWEB面接でよく話をするのですが、それらも弊社への興味を高めてもらう要因になっているようです。

今後のアプローチ

合同説明会やWEB面接が弊社の採用プロセスの強みになり、求める人材像に合致した学生の母集団形成に成功しつつありますが、より弊社とのマッチ度を深めるために今後は選考回数を1回増やすことを検討しています。

最終の社長面接では、不合格者も辞退者もなるべく出したくないので、じっくりと学生の希望と弊社の働き方が合致するかを確認していきたいと考えています。そのため、現在は個別面接と集団討論を経て最終の社長面接なのですが、最終面接前に面談を1回増やし3回の選考を経て最終の社長面接というスタイルを検討しています。

このように、WEB面接を複線化させることはもちろん、特にマンパワーが十分に割けない中で合同企業説明会に参加するのは、準備も含めて大変だと思います。ただ、求める人物像のペルソナを明確にして、その人物像に響くトークを設計した上でアプローチしていけば、ブースの前を通り過ぎようとしている学生に興味を持ってもらうことができます。採用で苦戦している担当の方は、ぜひ一度トライされてみるとよいと思います。

まとめ

大嶌屋の採用成功のポイントは、
1:しっかりと学生の話を聞くこと
2:マッチングを意識したトークをすること
にありました。社員全員が接客経験を持ち、お客様と話をするように学生と話ができるのは、商売柄の強みでもありますが、無理に商品を売りつけるようなトークではなく、興味を持ってもらえるようなトークに切り替えるという本質的な部分は、他社でも応用できる考え方ではないでしょうか。

法人プロフィール

法人名:

株式会社大嶌屋

事業内容:

食品等の通信販売及びテレマーケティングコンサルタント業

設立年月日:

1993年06月01日

従業員数:

100名(2022年7月現在)

ホームページ:

「地方人材還流促進事業」(LO活プロジェクト)事務局
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