UIJターン者成功事例

自社サービスに力を入れることが、
そのまま採用ブランディングになる

200万ダウンロード(2020年9月時点)を超す日本最大の登山・アウトドアプラットフォーム「YAMAP」を手がける株式会社ヤマップ。福岡に本社を持ち、エンジニアやデザイナーといった開発チームにはUIJターン者がたくさん入社しています。「YAMAPは、登山・アウトドア領域のニッチなアプリ。だからこそサービスを知って応募してくれる方も多いため、カルチャーフィットする人材が採用できています」と、採用担当の佐藤さん。自社サービスを良くすることが、そのまま採用ブランディングに直結するという、ヤマップのノウハウを伺いました。

プロフィール

福岡県

株式会社ヤマップ
人事 佐藤 圭一(さとう けいいち)氏

福岡県出身。福岡の企業にて経理・総務・人事・採用を経験後、IT業界数社にて採用業務を中心に人事業務に従事。直近ではメガベンチャー大手2社にてエンジニア採用や福岡拠点立ち上げに携わり、2019年6月より株式会社ヤマップに参画。
YAMAPが成長し続けていくための採用・組織づくりの構築を中心に担当。

採用の状況について

当社のメンバーは、現在60名強。誰もが自走できる少数精鋭の会社を目指しているため、さほど人数は多くなく、プロジェクトなどの状況を見ながら必要に応じて採用していくことがほとんどです。といっても、2019年は20名が入社、今年2020年は入社予定者も含め16名といったことを考えれば、割とアクティブに採用しているといえるでしょう。コロナ禍前では、面接を対面とオンラインの半々ぐらいで行っていましたが、コロナ禍後は全ての面接をオンラインに移行しました。

採用活動は福岡本社で進めており、勤務地はエンジニアやデザイナー、カスタマーサポート、コーポレートメンバーは福岡本社。クライアントセールス、EC、PR・マーケティングは、福岡本社と東京支社それぞれでメンバーが働いています。
福岡にいるエンジニアやデザイナーなどの開発チームは、UIJターンで東京などの都市圏から来福する人もいれば、佐賀県などの近隣から勤務する人も。大手企業からスタートアップまで、いろんな経歴の人が集まってきているのも面白いところです。

採用のこだわりは2つあり、一つはビジョン・ミッション・バリューにしっかり共感してくれる人を探すこと。もう一つは、選考は既存メンバーに主体となってもらうことです。書類選考や面談設定などは人事が対応するけれど、直接会って見極めるときに、人事のフィルターを掛けすぎないようにしています。入社後に一緒に働く現場やリーダーが「一緒に働きたい」と思える人材の方が、結果として入社後早いタイミングから活躍すると思っています。

即戦力を求めているため、やはり昨今の人材不足は感じるところですね。特に、優秀なエンジニアのニーズが高い状況は全国的に変わっておらず、ここ数年ずっと採用難易度は高いまま。そのため採用手法などについて、毎日寝るまで頭を悩ませています(笑)。

採用活動の中で工夫していること

ビジョン・ミッション・バリューを理解してくれて、社風にも合う方を探すのは至難の業です。それでもなんとかいい人材に巡り合えているのは、当社の登山アプリ「YAMAP」がニッチなサービスだから。登山やアウトドアが好きな方、YAMAPを元々使っている方が応募してくれると、話がすごく早いんですよね。ユーザー体験としてサービスそのものからたくさんの情報を取得していることもあってか、入社後、カルチャーに染まるスピードも圧倒的に違います。

姉妹サイトLO活サイト内の記事「働き方紹介City」に登場して
くれたYAMAP広報担当・崎村さんと佐藤さん

もちろん、社員全員ががっつりと登山をしているわけではありません。「キャンプや自然探索が好き」くらいの人もたくさんいます。でも広義では、やっぱりみんな登山やアウトドアといった自然領域に興味がある。だから私たちにとっては、「YAMAP」というサービスのブランディングをすることが、一番の採用広報になるんです。

ただし、それはヤマップが少数のキャリア採用を中心にしているから、でもありますね。僕は前職で福岡のメルカリにいましたが、福岡のみならずメルカリの全拠点でピーク時の採用人数はけた違い。

募集するポジション数も多く毎月数十人規模で入社するような採用であれば「メルカン(メルカリの採用情報発信サイト)」のような、「人」を伝える情報発信も有効です。でも、同じアクションをとるにはそれなりの時間が必要なので、やりたいとは思いつつも現状は未着手ですね。現状はそこに手をつけず、社員のプロダクト開発(改善や新規機能)の時間を削らないように配慮しています。

結果としてプロダクトがどんどん良いものになればユーザーが増え、ユーザーが増えれば、必然的に当社を知る人も増え、その結果、お互いに「入社したい人」「採用したい人」の人数も増えていくものだと思っています。

採用募集する際にはどんな「人材」が欲しいのかペルソナ(※)を深堀りして、その人はどこにいるのかを考えたり、さらには「どういったWeb媒体を見ているのか」「どんなアプリを使っているか」「家族構成は」「休日何をしているのか」といったことまで考えたりします。その上で求人広告を出す際にターゲットを絞り込んだり、募集要項の必須要件などを微調整したりしています。大量採用を行っていないため、いわゆる「母集団形成」をKPI(※)に置くような間口を開きすぎた採用活動はせず、採用のターゲットになる人が応募していただけるように意識をしています。
※ペルソナ…販売や採用において、ターゲットとなる人を具体的に想像したイメージのこと
※KPI…Key Performance Indicatorの略で、成果を測る上で重要な指標のこと

今後のアプローチについて

UIJターン者は多いけれど、ここでも自走できる方が多いからか、みんなアクティブに情報を集めており、特別なサポートは用意していません。Iターン転職等で迷う人はいるので、内定前に福岡本社に招待し、「福岡」という土地を見てもらう機会を作ったりはしているものの、現在はその程度です。内定者全員に専用のSlackチャンネル(※)を作っているので、例えば子育て世帯におすすめの居住エリアなどを相談されたりしますが、むしろ内定者の方が情報通だったりして(笑)。本当は僕らをもっと頼ってもらってもいいんですが……。

コロナ禍もあって、地方勤務のハードルは下がってきているように思います。特に福岡は、ここ数年で名だたるIT企業の事業所がどんどん増えている土地。メルカリだけでなくLINE、マネーフォワードなどといった有名なIT企業の拠点開設も活発です。また、福岡で上場をしたホープをはじめ、ベガコーポレーションなどの上場企業もありますし、ヌーラボといった地場のベンチャーなど、面白い企業がたくさん生まれています。福岡に移住してからのキャリアステップの選択肢が、ぐっと広がっている印象です。当社としては、福岡の別の企業を卒業して新たなチャレンジを考えている人なども含め、しっかりと採用を続けていきたいですね。
※Slackチャンネル…コミュニケーションツール「Slack」の機能で、指定したユーザーのみで会話ができる専用のグループのこと

まとめ

株式会社ヤマップの採用の軸は、なんといっても「IT×アウトドア」というニッチなコンセプト。YAMAPというアプリを通して、会社の魅力が鮮やかに伝わっているのでしょう。既存ユーザーやアウトドアを愛する方など、カルチャーに合う人材が応募してくれるのも納得です。製品やサービスを通じた企業ブランディングが、いい採用の循環を生む好例でした。

IT企業の誘致が進み、どんどん盛り上がりを見せる福岡。採用活動も激しさを増していくかもしれません。でも企業規模や知名度にかかわらず、自社の魅力をしっかりとアピールしていくことが大切なのでしょう。

法人プロフィール

会社名:

株式会社ヤマップ (YAMAP INC.)

事業内容:

登山アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」開発・運営および周辺サービス

創業:

2013年7月18日

従業員数:

62名(2020年10月20日時点)

ホームページ:

「地方人材還流促進事業」(LO活プロジェクト)事務局
パーソルテンプスタッフ株式会社

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