UIJターン者成功事例

ビジネスの強みを磨くことで、
顧客にも求職者にも選ばれるようになる

札幌駅から電車で20分ほどの札幌市厚別区に、ジーエムラボ株式会社はあります。UIJターン採用活動にも力を入れており、首都圏・都市部を含めた全国から面接者がやってきます。採用成功におけるポイントは、住環境の良さや職場環境・制度の充実度はもちろん、ビジネスの特徴をしっかりと伝えることだと、代表取締役の本田さん。具体的にどのようなことを伝えているのか、話を伺いました。

プロフィール

北海道

ジーエムラボ株式会社
代表取締役 本田明成(ほんだ あきなり)氏

大学卒業後、センチュリ リサーチ センタ(現 伊藤忠テクノソリューションズ)に入社。その後、北海道二十一世紀総合研究所に転職し、地下水や地盤・構造解析業務に携わる。2005年にモドテックを設立。地下水や土木構造物等の解析に携わる傍ら、後にジーエムラボの主力製品となる、地下水同定・予測システム「GEOModeler」の開発に従事。2010年にジーエムラボ設立。代表取締役に就任。

採用状況について

当社は、地下水解析コンサルタントと地下水解析システム、地盤構造推定システムの研究開発を行う地下水に係るCAE(※)専門企業です。例えば、土砂災害の対策として地下水上昇量のシミュレーションやモニタリングの評価、トンネルや高層ビル建設時の地下水影響評価や地盤沈下リスク評価、土壌汚染対策時におけるリスク評価、地中熱利用時のポテンシャル評価など、「防災」、「環境」さらには「再生可能エネルギー」分野で当社のシステムが活用されています。

全国的にも珍しい地下水解析の専門企業ということもあり、ありがたいことに各地からお問い合わせが増えています。これらに対応していくためにも、人材増員は重要なミッションです。北海道大学などの学生にアルバイトとして働いてもらい、ゆくゆくは正社員登用を見据えています。もちろん、現地だけに絞った採用では限界があるため、UIターンの採用も欠かせません。人材紹介企業の数社と契約しており、これまで何度かご紹介いただき面接も実施しました。直近では、神奈川出身の学生が採用に至りました。非常に優秀で、将来を期待している若者の一人です。

UIターンの採用活動をやってみて採用成功に至るポイントは、大きく2つあると考えています。地方企業ならではの強みとなる住環境や職場環境を伝えること、事業や仕事の特徴・強みを正確に伝えていくことです。

※Computer Aided Engineeringの略で、モノづくりにおいて、実際のテストを行う代わりに、コンピューターを使ったシミュレーション等を活用してエンジニアリングの作業を行うことや、その際に使われるツールのこと

職場・住環境のPR

私自身、元々東京で働いていたのですが、転職で北海道に移住したIターン組です。環境の素晴らしさに惹かれ、そのままこちらで起業しました。UIターンの就職を考える方は都会にはない住環境を求めている場合が多いため、彼らが知りたいと思う情報を丁寧に伝えることを大切にしています。

物価の低さは、地方就職のメリットです。札幌市厚別区は、札幌駅から電車で15分、最寄駅から5分以内の場所で、70平米ほどの賃貸マンションの家賃が7〜8万円。社員は家賃補助制度を利用できるため、支払額をさらに抑えることが可能です。また、社員と平日出勤前に早朝テニスをしているのですが、林に囲まれ風の影響が少ない立派なコートがいつでも予約でき、レンタル代も1時間500円と都内からすればかなりの安さです。食べ物は、野菜、肉、魚介類が非常においしく、値段もお手頃です。
働く土地の特徴もPR要素の一つです。当社の場合ですと、会社のすぐ隣が原始林のため、お昼休みに森林浴ができます。車を5分ほど走らせれば、国内でも泉質がいいとされる源泉100%のかけ流し温泉があります。

また、これは採用ではなく定着率の向上に絡む話になりますが、入社後のサポートも欠かせません。特にIターンの地方就職者は、知らない土地に移り住むのですから半分冒険のようなものです。最初は知り合いもいないことが多いため、我々から積極的にコミュニケーションを取りにいきます。先の社内テニスクラブ活動もその一つ。他にも、登山をしたり社員旅行に行ったりと、コミュニケーション量には特に気をつけていますね。

事業と仕事のPR

ここまで環境面の話をしてきましたが、それよりも大切なのは事業や仕事内容の特徴を、しっかりと伝えることです。東京と比べると、地方は企業や仕事の選択肢は少なくなります。いくら物価が安いとはいえ、最低限のお金を稼ぐ必要はありますし、やりたいことがなければ地方にやってきてくれません。例えば当社は、地下水解析専門会社として国内トップクラスの技術を有しており、依頼者はその道のトップ・プロばかりです。彼らとビジネスで対峙するためには自主トレが非常に重要で、そのための覚悟が必要です。これは失敗談ですが、その覚悟を十分に理解できない求職者を入社させてしまったミスマッチも多々ありました。ビジネスをしっかり伝えることが大切だと思います。

どのように伝えるかについては、ビジネスの特徴を正確に伝えることが重要です。事業や仕事内容を箇条書きにしても、その事業の良さや仕事の面白さは分かりません。例えば、事業においては何のためにやっているのか、どんな貢献をしているのかなど、事業を通じて解決したい問題や、提供価値を伝えています。他にも、地下水という専門分野があり、社員数10名以下ながら国内トップクラスの技術力を有していること、北海道大学や国立研究開発法人と地下水解析に係る研究開発を行う、国内でも希少な企業であること。仕事を通じて、博士課程レベルの知識・経験が得られることなど、事業の面白さや仕事で得られる成長が伝わりやすいものをピックアップしています。

面接に来られたある方からは「こんな会社があると知っていれば、東京に出る必要もなかった」と言ってもらったことがあり、うれしかったですね。地方にも面白い企業はたくさんあることを知ってもらえたような気がしました。

今後について

姉妹サイト【LO活サイト】内のコンテンツ「働き方紹介
City」
に登場してくれた江戸谷さんと、本田さん

神奈川から来てくれた社員も、北海道の魅力はもちろん、仕事内容で当社を選んだと話してくれました。いい人材採用は、いい事業創造から生まれます。事業を研ぎ澄まし、より強くしていくことこそが、採用力向上に直結すると考えています。地方企業には、私たちのように専門に特化した企業もあれば、規模は大きくなくてもその分幅広い仕事ができる企業がたくさんあります。見方を変えれば、自社の良さはきっと見つかるはずです。

新型コロナウイルスの影響もあり、在宅ワークをする方が増えています。必ずしも東京にいる必要はないという人は、自分のやりたいことが見つかれば、きっと地方にも来てくれると思います。北海道はもちろん、地方にはたくさんの素晴らしい企業がありますので、多くの人たちに自分たちの存在を知ってもらえるようになりたいですね。

まとめ

都市部からのUIJターン求職者を獲得する。こう考えると、都会にはない地方の暮らしやすさのPRに目がいきがちです。そして、それは決して間違ってはいません。ワークライフバランスが叫ばれて久しく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を主目的に地方移住を考える人は今後も増えていくでしょう。求職者ニーズに寄り添うために、家賃補助などの制度を整えることも重要です。
しかし、最も大切なのはビジネスの特徴をしっかりと伝えることだと本田さんは言いました。事業や仕事に魅力がなければ、地方にやってきても、選んでもらえないと。お客さまからも求職者からも魅力的に思ってもらうように事業を磨き、社内制度も充実させる。これはUIJターン採用活動に限らず、あらゆる活動において選ばれる企業になるための、本質を突いた考え方であると感じました。

法人プロフィール

会社名:

ジーエムラボ株式会社

事業内容:

・地下水同定・予測システムGEOModelerの研究開発、販売
・地盤構造推定AIシステム GM-AI の研究開発
・地下水解析コンサルティング

設立:

2010年9月1日

ホームページ:

「地方人材還流促進事業」(LO活プロジェクト)事務局
パーソルテンプスタッフ株式会社

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